About
withわんの想い
walking the path of life together
犬とともに歩む道。。。withわんへの想い。。。
目次
私にとって犬は幼少期よりいなくてはならないもの・・・
学校から帰ってきても友人と遊ばず
ご近所の犬がたくさんいるお家にずっといたものです。
ある時は放し飼いのドーベルマン2頭に追いかけられて。。。
あるときは大きな野犬にランドセルから下げたパンの入った給食袋に
食いつかれたまま下校し、玄関前で困り果てたこともありました。
それでも犬をきらいになることはありませんでした。
「がんばれ!盲導犬サーブ」は愛読書。
サーブの本は今でも大切にしています。
小学生のころ毎回かかさず見て、
録画もして今でもビデオテープに保存していたテレビ番組があります。
その中で介助犬が欲しけど日本にはまだいなかったので
渡米して介助犬を持つトレーニングに挑んだ女性が紹介されていました。
異国の地で、ハンディのあるからだで、
言葉も違う中の訓練…なかなかうまく進まない訓練…
快晴の中の犬と女性、トレーナーの訓練。
空のさわやかさとは反比例の3人の表情・・・でしたが
次の瞬間、
ショッピングセンターのドアをあけて!の女性の指示に
犬がすんなりとドアを開けたのです!
その瞬間快晴の空と同じ笑顔があふれた瞬間に私は衝撃を受けました。
今でもその瞬間ははっきりと目に焼き付いています。
その女性の未来へのドアもあき、
その犬とともにこれからすすむ道がひらけた瞬間です。
私はその後、普通に学生生活を送り、
大学まで進みましたが、いざ就活に入ろうとしても気が進まず、
そんな時に盲導犬を使用者する友人にさそわれ盲導犬訓練所へ。
犬の道へと盲導犬が導いてくれ、
犬の道へ挑戦することを決心し、
研修先を探せば探すほどなぜか行き着くところは
当時日本に2,3か所しかないはずの介助犬の育成団体でした。
私にはその道しかありませんでした。
アメリカでしかできないと思っていた介助犬が日本で訓練できるなんて!
迷いませんでした。
当時ボランティアで自分の生活は、訓練の時間以外のバイト。。。
新聞配達も深夜のファミレスでも働きました。
でもアメリカの彼女の笑顔が忘れられず頑張れました。
私のかかわった介助犬たち
ほんとうにたくさん教えてくれました。
事故にあい、退院してすぐに出会った彼女。。。
ご両親から聞きました。
「あのこ、入院中自分を殺して。。。って私たちに言ってきたんです・・・」
彼女の口からも・・・
「幼稚園児ができることも私にはできない。なんで死ななかったんだろうとおもう」と。
でも介助犬をもって社会人にまでなって
介助犬も列席した彼女の結婚式で「あの時死ななくてよかった」という言葉を
彼女の口からききました。その介助犬に彼女はありがとう。。。と。
もうひとりは生まれつきの進行性の病気で
すこしづつ筋力がよわくなって小学校で車いすになりました。
からだが不自由なことでいじめられて、、、
私と出会ったときはキッと下をむき決して顔を見せてくれることもありませんでした。
小さいとき犬に飛びつかれて犬も怖くて。。。
でもそんな状況を何とかしたいと
お母さんが介助犬に託してくださいました。
犬との訓練の中で使用する人がしっかり指示を出さなくてはなりません。
ほめなくてはなりません。
当時は法律もなく、介助犬は世間でも受け入れてもらえず
嫌味も言われますが守ってやらなければなりません。
でも介助犬はその子だけの犬です。介助犬もその子がパートナーです。
その時間がその子の自信をつけてくれました。
その介助犬を守ってくれました。
まわりのお友達も二人をみまもってくれ、
その介助犬がなくなったとき…
「こんなにやわらかい毛なんだ。はじめてさわった!」と。
ずーと優しく見守ってくれたんですね。ありがとう。
ほかにもひきこもりがちだった使用者の方が、
介助犬が外に行きたがるので外出をよくされるようになったり・・・
いろいろほんとうに犬たちは私たちを新しい道、
でこぼこだった迷路から出る道・・・
たくさん導いてくれました。
私は自閉症、発達障害を持つ子がいます。
あちこちのセミナーへ行ったり、病院へいき、療育へ通い、学習支援を受け...
行動療法、リハビリ…発達検査も何回受けたことか
病院へいくのも七五三参りで着物着て写真一つ撮影するのも、どんなに大変だったか。
新しいこと、環境へチャレンジするパワーもなくなり
ほぼ家で過ごしなれているところしか出ない日々…。つらかったです。
でも私がその子らしくその子のペースで。。。と切り替えたとたん、
その子なりのペースですこしづつ世界を広げていきました。
その頃、目にしたのが自閉症児の介助犬・歯医者に付き添っている記事でした。
そういえばアメリカに研修に行ったときに子供にそりそう介助犬いた!と記憶がよみがえり、
今私が取り組むべきことはこれだ!と。。。
ご縁があり、
動物行動学者でもあり、障害児教育の専門家であり教育委員会の関係者の先生と
この度ともに
犬にも困りを抱えているお子さんにも
負担をなく自閉症児の介助犬を育成する道を歩くことになりました。
そして今まで私を支えてくれてともに歩んできた犬たちが
私に残してくれて知識をと経験を
少しでも犬とともに人生を送ったられる皆様の
おやくにたてればいいなと訓練やシッター、介護のサービスも道も歩めたらと思っております。
いぬとともに・・・
木村 有希